オフレポ

登場人物。
・僕(主催者)
・佐原さん(主催者)
ベギラマさん(仮名)(参加者)


新宿西口集合。
そうそそのかされ行っては見たものの、西口という言葉がどこを指しているのかわからず途方に暮れる。田舎者だと思われたくないので目線は常に地面に。


目印に買ってきたNANA10巻をおもむろに取り出す。
しかし誰一人寄ってこない。それどころか人との距離が開いた。
しかもNANAを目印にするなんて一言も言ってなかった。迂闊。


仕方なしに佐原さんに電話。
僕 「着きましたよ、どこにいますか」
佐原「そっちこそどこですか」
僕 「か、カレー屋の前!」


集合場所、アルタ前に変更。


それに伴い、たったベギラマさんに集合場所変更の連絡。
僕 「あ、あの、西口集合っていいましたけど、人が多くてアルタ前に集合になりました!」
ベギ「アルタって東口でしたっけ?」
知らない。



もう佐原さんに再び電話。
アルタの場所を訊く。


なんとかアルタに着く。人が多い。
それらしい人を見つけた。
慎重な僕は話しかけずに電話を掛ける。
その人は携帯を取りだし受話口から聞こえてくる音と同じ言葉を発した。


だがこれだけではまだわからない。
たまたま同じ話を、同じタイミングでしてるだけかもしれないからだ。
だから外見的特徴を確かめる。
「マフラーしてます?」
「してますよ」
確信。


次にベギラマさんに電話。
「着きました?」
「どこですか」
「アルタ前です」
「もしかしてタウンワークの前にいます?」
「います」


5分くらい経っただろうか。
しかし誰も話しかけてこない。
僕らを視認できる距離に居たはずなのにこれは一体…。




おわり